沙耶は、オレが影のオーナーであるピンサロのナンバーワンだ。そんなある日、オレは訪ねてきた沙耶を、まず言葉責めでメロメロにしてから…
◇
怒張した肉棒を下から押しつけ、肩から沙耶の脚を下ろして、さらにきつい角度のY字バランスにさせた。
斜め下からグイッと挿入していく。
「ああ、もっと深くー。子宮まで届いちゃうのぉ」
しとどに濡れた沙耶の体は、もはやつま先だってはいられなくなった。
「ああ、すごくいいのぉ! あああんっ」
オレたちふたりは汗まみれになって、シーツがびしょ濡れとなる中、ひとつとなった。
◇
沙耶の相談というのを聞いてから、オレはライブチャットや自分がオーナーをしている店で、彼女と遊ぶのが憂鬱になってきた。
その相談というのは、「交通事故を起こしてしまった。母親が入院してしまい、お金がないので200万円ほど貸してほしい」というものだ。
こんな話は聞き飽きている。オレはよくある詐欺かと思ったが、早瀬に確認すると、どうやら母親の入院は本当らしい。
(それにしても)とオレは思う。夕方から深夜12時まで店で働き、なおかつライブチャットでバイトしてもなお、返せない借金というのはどんな種類のものか?
オレは身分を明かしていないので、店で相談にはのってやれない。
しかし、ライブチャットやピンサロの客として沙耶に金を振り込んだら、即、やばい男が怒鳴り込んでくることも想像できる。
池袋、この街はそういう場所なのだ。
◇
沙耶が失踪したニュースは、深酒した翌朝、早瀬からの電話でもたらされた。
「大変だぞ。沙耶がマンションを解約したそうだ」
「逃げたということか?」
「あいつがいないと、だいぶ売り上げが落ちるぞ」
「どうする、探すか?」
「いや、ちょっと心あたりを聞いてみる」
早瀬の声はいつになく焦っていた。
オレは何気なく沙耶の名前をネットで検索してみた。やがて、あくまでも噂レベルだが、沙耶はセックスを中継する裏ライブサイトにも出演しているらしいことがわかった。
◇
その3カ月後、早瀬と経営していたピンサロを閉めた。摘発が続き、売り上げが落ちたのだ。またオレはニートになった。
それから2カ月後、沙耶が携帯電話の裏サイトで知り合った男に殺されたと、テレビで知った。
オレは、沙耶が殺されたという都内の公園のトイレ前に行き、そっと花束を置いた。
以来、オレは池袋にも、ピンサロにも行ってはいない。
posted by 冬景色 at 14:23| 大阪

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